就職氷河期時代の資本主義社会に飲み込まれたニートたちの中から、働かずして親より金を稼ぎ出す者たちが現れ始める。
その選ばれしニートたちは、のちにこう呼ばれたーーー「ネオニート」と。
著者情報
【親より稼ぐネオニート~「脱雇用」時代の若者たち~】2007年3月1日に初版発行。
著者は今一生さんという方です。
早稲田大学の文学部に入りますが、のちに除籍となっています。
フリーライター&エディターで、コピーライターでもある方です。
『日本一醜い親への手紙』でベストセラーに。
『完全家出マニュアル』を1999年に発表し、そこで「プチ家出」を造語し、流行語になります。
世間では、いまだに勤労を「毎日会社に通うこと」「汗水流して働くこと」「いやな仕事でもガマンして続ける」ということだと盲信している人が多い。
p30
当時の世間はこうだった。
だからネオニートは声を上げにくい。
ということで本書では、今さんが全力でネオニートを肯定しまくってます。
近年はやっと、そのような風潮も廃れてきたように思います。
資本主義社会のサバイバー、氷河期世代のネオニートたち
~あらすじ~
2002年~2006年くらいの話。
企業の4割が人材不足と答えるが、フリーターの正規雇用には9割が消極的な姿勢だったそう。
仕事の求人倍率は0.53。
つまり2人に1人は雇用されない状況。
ツ、ツラすぎる( ^ω^)・・・。
単純作業は外国人労働者に振り分けられ、会社員は高い能力が求められる時代。
そんな中、ニートやフリーターの正規雇用は厳しい。
そこに不労所得で生き抜こうとするニートが現れた。
ネオニート矢野さん
2005年にテレビ番組『給与明細』で紹介された方です。
親からの莫大な遺産を軍資金にオンライン・トレードで稼ぎ、引きこもりと変わらない生活をしていたそうです。
生活費は月20万ほどで、株取引しなくても20年以上は何もせずに生きていけるくらいの稼ぎがあったとのこと。
山田和夫さん(34歳・仮名)
神奈川県の家賃9万アパートで独り暮らしの独身。
小学校からの小遣いやバイト代を貸付信託に入れ、高校卒業時には50万。
月収25万の世論調査や塾教師で大学院を出るころには500万。
就職してからも実家暮らしで、ボーナスも手を付けず30歳までに1500万。
27歳で500万を株投資に入れ、33歳で貯金&株の時価総額の合計金額が2500万。
その後会社を辞め、年間2割アップを目指した株取引オンリーのリタイア生活で4000万に。
ヲタク出身が1年半で月収300万円|矢代竜也さん
2000年に千葉大学経済学部に入学するも、3年になって「就職を考え始めたら自分のしたいことがわからなくて」という理由で1年間の休学を決めたそう。
「自分のしたいことがわからない。」この問題は他の学生にもよくあることらしい。
というのも、中流層の家庭では、幼いころから自分の趣味に時間と金を費やしてきたので、職業も当然のように延長線上にあると考えるから。
矢代さんは、100社にエントリーシートを送ったものの全滅したそうだ。(50社は面接まで到達。)
さすがに凹んだ矢代さんは、ネサフしまくった結果せどりの存在を知る。
せどりで徐々に成果を上げ始める
矢代さんは、大学で使った学術書をamazonのマーケットプライスで売却したところ、定価3〜4000円だった本が1〜2000円で売れた。
そこから淡々と継続し、3ヶ月で5万円くらいを稼げるようになったとのこと。
そして、利益と貯金を全部使って、1000アイテムを一気に仕入れ、1000本ノックしたんだそう笑
その半年後、卒業する頃には、せどりで月20万、せどりのブログに張り付けたアフィリエイト収入で月10~20万の収益を上げ、コンスタントに月30万くらいを稼げるようになった。
さらに稼ぎの腕を着々と上げ、1年後、せどりの純利益で月25~30万、アフィリエイトで月60万を達成。
そこから月200万を達成するまで半年もかからなかったそうだ。
ネットビジネスは、勉強をし、努力したものが勝てる世界。経歴も地域の差も年齢も関係なく、知識はゼロからでも全く問題がありません。いかにあなたがやる気になるかです。(せどりやアフィリエイトで順調に稼げるようになった後)さらに収入を増やしたいと思った私は、メルマガ・ブログも作成しました。メルマガとブログは、『人との出会い』や『自分の想いを伝えたい』というほうが強いです。これは私にとって非常に需要なものです。現在実績としてこれだけの数字をあげている自分も少しほめてあげたい(笑)。やっぱり、頑張ったことが報われる(お金になる)というのは非常にうれしいです
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