企業の目的は、顧客の創造である。(P. F. ドラッカー)
はじめのページ
こちらは漫画版です。↓↓
マーケティング知識を物語でわかりやすく教えてくれるので、「堅苦しいのはちょっと、、、」と敬遠しがちな人でもサラッと読めるようになってました。
この記事では要点を拾ってカンタンに内容を紹介していきます。
アメリカの鉄道会社はなぜ衰退したのか?
バスや航空機、車が登場し始めて、鉄道会社は衰退しました。
しかしそれは、会社の考え方に問題があったようです。
「自分たちは”輸送事業”ではなく”鉄道事業”なんだ!」
そう考えたから、客がバスに乗っても「うちは鉄道事業だから関係ない」と見ぬふりをしてしまったのです。
客はバスや車のほうが自由に移動できるため、それらを利用するわけです。
衰退した鉄道会社のように、「鉄道」という製品を製造、運用しようと考えることを「製品志向」といいます。
いっぽう、「鉄道は人やモノを移動させるものだ」と捉えることを「市場志向」といい、これは「顧客中心の考え方」になります。
便利な移動手段が出現したとき、製品志向は対応できず、市場志向なら新しいビジネスチャンスをつかめるようになるってことです。
100円のコーラを1000円で売る方法
「1000円でコーラなんてどうやったら売れるんだよ、、、」そう思っていた時期が、昨日まで僕にもありました。
がしかし、リッツカールトンという高級ホテルのルームサービスに存在するそうです。
部屋でルームサービスに電話すると、「15分お待ち下さい」と言われ、最適な温度に冷やされ、ライムと氷がついた、この上なく美味しい状態で、シルバーの盆に載ったコーラがグラスで運ばれてきた
p165〜166
中には同じ液体でも、「心地よい環境でウマいコーラを飲める」という体験(サービス)を付加価値として提供しているんですね。
コーラ自体はどれも同じ商品(同じ価値)なので、客はより安く手に入れたいと思うわけですが、リッツカールトンの提供する体験は他にはありません。
なので客は1000円を対価として認め、支払うわけです。中身は同じコーラなのに。
まとめ
マーケティング知識を苦なく吸収できる初心者にも易しい内容だったので、時間を忘れて読めたのが印象的でした。
他にも事例が10個紹介されていて、どれも読者をけっして置いていかない。
そんなレベルで読みやすかったです。
これは1巻目で、他に2巻もあるので、そちらも紹介していきたいと思います。
2 巻の書評はこちらです。
こちらは漫画版です。↓↓
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